●カブトムシを飼っていると、いろいろな細かい生き物がわいてきます。 こいつらがなかなかうっとうしいんです。 うっとうしいだけで人間に害があるのかないのか・・・、 それはよくわからないんですが、カブトムシを飼っていて病気になったという話は 聞いたことがないので大丈夫なのではないでしょうか。 で、これらのものが全然発生しないようにすることはできません。 なぜなら、そういう環境はカブトムシにもなんらかの悪影響があると思うからです。 しかし「発生しにくくする」ことや、「仮に発生しても『大量に増殖』するのを防ぐ」 ということはできると思います。 ■コバエ ●小さいハエが飼育ケースの中に湧くことがあります。 体調は2〜3mmくらいです、種類によっては0.5mmぐらいのもいるみたいです。 カブトムシのケースに発生するコバエは何種類かいますが、ケースにマットを入れて 放っておくだけでも発生してしまう種類もいます。コバエが大量発生すると部屋の中を 飛びまわるのでとてもうっとうしく、家族からブーイングが出てしまいます。 ●ハエはもともとケースの中にいなくても、外から飛んできてマットに卵を産み付けたり しますので、ハエがケースの中に入っていかないように工夫すれば大量発生を 防ぐことができます。そのためにはケースのふたのところに新聞紙を1枚はさみます。 新聞紙では見た目が美しくないと言うレディーには和紙などはいかがでしょうか? しかし汚れるのがとても酷いので、コスト的に新聞紙がベストと思っています。 ちなみにマルカンが「虫よけシート1番」という商品名のシートを販売しています。 試しにオス1頭を入れた小プラケースに「虫よけシート1番」を使ってみたんですが 1晩でシートに穴を開けられてしまいました。(なんだありゃ!!) ●ふたに紙をはさむ前にハエが卵を産みつけていたらケースの中でハエが発生 してしまいますので、すでに何日かカブトムシを飼っているケースに新たに紙を はさむ前にマットをまるごと交換したほうがいいかもしれません。 でもつがいで飼っている場合はマットにカブトの卵がある可能性がたかいので 特別な対策が必要かもしれません。 ●もうすでに、部屋にたくさんコバエが飛び回っているぅ…という場合は、 飛び回るコバエを減らしたいですよね。私は飼育部屋の壁に「アロマシート」という 商品名のハエ取り紙を貼ってみたことがあるんですが、それなりに効果が あるみたいです。(「コバエキャッチャー」という商品名のトラップも売られていますが 私は使ったことがありません。) ■ダニ ●ダニの大きさは1mmもありません。庭のバラ園では赤いダニもよく見ますが、 カブトムシのケースに発生するダニ色は白っぽいものが多いです。 形はほとんどまん丸で、歩くのが遅いのが特徴です。 ●私の経験ではエサ皿の穴の底やエサ皿の裏側に集まっていたことや、ケースの壁の 内側についていたカブトムシのおしっこのところに集まっていたことがあります。 こういうダニのエサになるものがあると急に増殖してしまうようです。 ダニがカブトムシの体についていることがありますが、あれはたぶんカブトムシに 付着したエサの残りカスなどをダニが食べているのではないかと思っています。 ダニが直接の原因となってカブトムシが死ぬことはないと思いますが、 死んだあとの遺骸にはダニがびっしりついていることがあります。 カブトムシの体についているダニが気になる場合はカブトムシの体に水道の水を かけながらやわらかめのハブラシや筆などでダニをこすり落とします。 ●ところで、ダニには羽がなく飛ぶことはできませんのでコバエのように勝手にやって くるということはありません。つまりダニが発生したということはマットに最初から 棲んでいたか、カブトムシの体にくっついていたか、入れたのぼり木やエサ皿に ついていたか・・・なんらかのルートで侵入したはずです。ですからダニの発生を 防ぐにはまず侵入ルートを絶つことができれば楽だというわけです。 これは聞いた話ですが昆虫飼育のエキスパート達は自分専用の電子レンジを 持っていて、朽ち木やマットを「チン!」とやってから使うらしいです (間違ってカブ君をチンしないでね!)。 カブトムシ成虫を買ったり貰ったりしたときはケースに入れる前に水道の水を かけたほうがいいでしょう(くどいようですがチンしてはいけません)。 ●専門書にダニの増殖を抑えるにはマットに木炭を細かく砕いたものや「くん炭」を 混ぜるとよいという事が書いてありました(同社には「防ダニミスト」という商品も ありますが)。そこで私はケース内にダニをみつけたらくん炭をスプーンで マットの上にまいています。根絶やしにはできませんが、ダニが増える様子は ないみたいです。 ●ダニが大量発生してしまったときの対策ですが、マットやエサ皿をまるごと交換するのが 手っ取り早い方法です。このときケースはきちんと水洗いします。 心配なら熱湯消毒というのもいいかもしれませんがケースの耐熱温度を確認し、 また火傷などしないように注意しましょう。 カブトムシにもダニは付着しているはずですから水をかけながら筆ややわらかめの ハブラシで洗い流します。 ■新型ダニ? ●ダニと同じようにエサ皿に発生する虫で、大きさはダニより少々大きく形も紡錘形なので ダニと違います。それに動きが速く、刺激を与えるとピンピンと跳ねてあっという間に姿を 消してしまいます。 ●実はこの虫の正体が分からなくてこまってます。対策もわからないのです。 県立図書館で調べてもわかりませんでした。 (もしかして新種かな?俺の名前がついたりしてね!イメージがた落ち) ■カビ カビも生き物です。 ●菌類ですからキノコの親戚みたいなものです。普通の植物で「茎」や「根」に相当する部分は 「菌糸」と呼ばれ、種子に相当するのが「胞子」と呼ばれます。キノコの場合、 八百屋の店頭などに並んでいるいわゆる「きのこ」は普通の植物の「花」に相当する部分で 「子実体」と呼ばれ、裏側のヒダヒダのところから胞子を飛ばします。 そして、キノコの本体は一見根のように見える「菌糸」の部分なのです。 ●ホームセンター等で売られている朽ち木や昆虫マットはシイタケを栽培に使ったあとの木材を 利用して作った商品が多いので、ときおりシイタケ菌糸が生きていてそれが育って白いカビの ようになることがあります。この白いカビは放っておいて問題ありません。 どんどん増える場合はケースの中が湿りすぎであろうと思います。 ●エサ皿やのぼり木に青いカビや黒いカビがはえることがありますが、空気中に浮いていたり 人間の手に付着していた胞子が成長したもらしいです。以前、灰色のカビで、霧吹きの水が かかるとパッと胞子を飛ばすのが生えたことがあったんですが放っておいたら 1ヵ月もしないうちにいつの間にか消えていました(あれも新種かも)。 ●カビはあまりひどくない限り私は気にしないことにしていますが、どうもカビにも勢力争いが あるみたいで、違う種類のカビが同居することはないみたいです。 エサ皿やのぼり木をほんのりと湿らせたマットの中に10日間くらい埋め込んでおくと、 マットの中のシイタケ菌が表面に付着するのか青カビや黒カビが大量発生することは ないみたいです。しかし埋め込むマットを湿らせすぎると逆効果になりますので注意してください。 |
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