生涯悔やんでる話
〜パチンコ編〜



その出来事は高校○年生のときでした。
私は連日パチンコ屋にいりびたっている生活をしていました。

そんなある日の土曜日学校の帰りにいつものようにパチンコ屋に行き、前日に目をつけていた台に座り打ち始めました。
右隣には暴力団風の男がドル箱を3段重ねていました 

俺=何時からやってるんですか?
暴力団風の男=ん?と 

言って黙り込んでしまいました 
なんだよ
じじ〜はよ〜とムカムカしてました。
どれくらいたったでしょうか昨日チェックしたはずのパチンコ台が手の平を返したようにまったく別の台になっていたのです、
私は ”ったくよ〜”と思い始めていた矢先、隣の暴力団男が声をかけて来たのです。
”メシ食ってくるから ちょっとみておいてくれ!” 
私はいいですよーと 声を弾ませながら 心の中で
関係ね〜よ!とおもっていました。
暴力団男が正面玄関から出て行ったのを確認してから、
私は
”バカやろ〜いい気になって一人で出してんじゃねーぞ!”といいながら 
満々と溢れんばかりの隣のパチンコ台から両手で2杯ほどいただきました。
するとどうでしょう、さっきまでしなびた銭湯のようだったパチンコ台が
源泉の温度そのままの温泉に生まれ変わったのです。

私は、おー
ラッキー玉のおかげかな〜!!わっはっは〜と上機嫌でプレイを楽しんでいました、
そこへ食事にいっていた暴力団男が帰ってきました。男は言いました
”よ〜あんちゃん ありがとよ!”と言って缶コーヒーを私にくれたのです。

私は目からウロコがこぼれた思いでした、こんなに義理を通す人のパチンコ玉を
両手でとってしまったのです  (しかも2杯) 。


私は今だに時々あの時の出来事を思い出します 
そしてなんて 申し訳ない事をしたんだろうと反省をするのです。

あ〜もう一度あって お詫びがしたい。
              おそらく生涯忘れる事はできない思い出でしょう。





生涯悔やんでる話
〜メロン編〜


それはまだ、4輪の免許をもっていなかったときの話です。
日が暮れても暑さが残る8月、私は夏休みを利用してバイクで日本海を目指して走っていました。
出発したのがお昼ご飯を食べてからだったので新潟付近についたのは午後10時をまわっていました。
この日は駅のベンチで寝て明日は福島県までいってみよっと!と思ってバイクを走らせていたのですが
行く駅行く駅、ツーリングライダーで寝る場所もありません。
仕方が無く私はひとけの無い県道沿いに寝ることにしました。バイクを止めて一段低いところに横になり、
蚊に刺されないように肌を出さないようにして空を見ながら寝ました。いや、寝ようとしていたのです、
カエルの鳴き声がうるさくて眠れたものではなかったのです。

”あ〜んも〜”と一人事のように声をあげた時 暗闇になれてきた私の目が10メートルほどのところに
2棟のビニールハウスを見つけました(生涯忘れ得ない事件のスタートです)。
私は、ん??こんな時期にビニールハウスで何を作ってるのかな?と 思いながら
2・3日前に見たケシの花を栽培している報道TV番組を思い出しました。
おおお!!これは大スクープだ!犯罪の匂いがするぜ! 早速証拠を押さえにビニールハウスの中に
入っていったのですが、そこにはケシの花どころか 甘く柔らかな香りが一面に広がるメロンハウスだったのです。
なんだぁ〜メロンか〜・・・・・・(6秒くらい)。
1個もらって食べちゃいましょう!!
そのメロンはシマシマのパターンがあるタイプのメロン!!
そうです!マスクメロンだったのです!!
やったー!その時私は心の中で”段々運が俺に向いてきたぜ〜”と 感じながらバイクのあるところまで
メロンちゃん片手にもどっていきました。
もちろん包丁などは無かったのでカッターナイフで半分に切ってから食べたのですが・・・・
これが美味しいはずのマスクメロンちゃんが おえ〜!! 
通常メロンがお口に入るときは冷蔵庫で冷冷してあるもの! 
もぎたての新鮮メロンはまるで しょっぱいケーキみたいでした。
私は
 まじ〜っ!!(まずい) といって半分くらい食べて残りは投げ捨てちゃいました。 
まったく気分が悪いわ!と言いながらそのまま就寝しました。

朝、人の気配を感じて目が覚めました そこには80歳くらいの老婆が畑仕事の為に 
私のバイクの横を通過するところでした。
老婆は言いました”おにいちゃんこんな所で寝てたんか?”
私は まーねーと言い。おばあちゃんと話し始めました 
おばあちゃんは持っていたおせんべいと俺の嫌いなウーロン茶までくれたのです。

20分もたったでしょうか・・・
私はおばあちゃんと話しながら昨夜ビニールハウスのメロンちゃんを食べちゃった事を思い出しました。
ふっと見ると、まずくて遠くに投げたはずのメロンちゃんの食べかすはすぐそこにあるではありませんか!!
私は
やべ〜っと思い急いで 帰ろうと思い荷物をまとめバイクに積んでいたとき
後ろからおばあちゃんが”おにーちゃん”と 声がしたのです。
私はひょへ〜やべ〜早く逃げなきゃ!バイクにまたがり おばあちゃんを横目で見ると
おばあちゃんの右手には錆びた園芸用のハサミ。
左手には
朝日を浴びてまぶしいほどのマスクメロンをもっていました。
おばあちゃんは言いました
”帰りは気おつけてね これ もっていかっしゃい”とメロンを私にくれたのです。

その時のおばあちゃんの言葉の間合・トーン・方言はいまでもよく覚えてます。
私はおばあちゃんに 昨夜の事が話せないまま、何度もお礼をいってその場を去りました。

私はそんな老婆の優しさに胸うたれていました。
同時に私のおこなった行動を悔いていました。

その時の出来事以来、現在でもメロンを見るたびに必ず 
                        老婆の優しさを思い出し、
                                私の愚かさを恥じてします。


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